2025年5月8日、任天堂が2025年3月期の決算を発表しました。それと同時に、公式IRサイトでは決算説明資料も公開されています。
この資料によると、今期の業績はやや苦戦したものの、来期は一転して大きな成長が見込まれています。
2025年度は減収減益。Switchの勢いにひと区切り
まず、2025年3月期の売上高は1兆1649億円と、前の年に比べて30.3%減少。営業利益も46.6%減の2825億円にとどまりました。
この背景には、Nintendo Switch(初代)の販売台数とソフト売上の大幅な減少があります。ゲーム専用機関連の売上は全体の9割以上を占めており、その落ち込みがそのまま業績に直結した形です。
(画像は任天堂株式会社「2025年3月期 決算説明資料」より)
2026年度は大幅回復へ。「Switch 2」が鍵に
しかし、来期(2026年度)の見通しはポジティブです。任天堂は売上高を1兆9000億円(前年比+63.1%)、営業利益を**3200億円(+13.3%)**と予想しています。
この成長をけん引するのが、**6月5日発売予定の「Nintendo Switch 2」**です。
Switch 2の販売目標:
・本体:1500万台
・ソフト:4500万本
加えて、人気タイトルなど大型ソフトの発売も予定されており、これが業績を押し上げる要因とされています。
(画像は任天堂株式会社「2025年3月期 決算説明資料」より)
旧世代Switchは販売縮小へ
対照的に、初代Nintendo Switchの販売は大きく減少する見込みです。
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本体販売は450万台(前年比▲58.3%)
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ソフトは1050万本(▲32.4%)
世代交代の流れが明確になってきました。
米国の関税の影響について
なお、アメリカで発表された関税政策についても任天堂は触れており、「2025年4月10日時点での税率が通期で維持される前提で予測を立てている」としています。
2026年は、まさに任天堂にとって「次世代スタート」の年。Switch 2の登場がどこまで市場を再び活気づけるのか、今後の展開に注目です!