【PlayStationヒストリー】PS3のすべて:ゲームの未来を切り開いた革新の時代

2025/07/05

2024年で誕生から30周年を迎えたPlayStation。その歴史の中でも、PlayStation 3(PS3)は家庭用ゲームの可能性を大きく広げたターニングポイントとなるハードでした。

「高解像度」「オンライン接続」「大容量Blu-ray」という革新を詰め込み、まさに“ゲームの未来”を体現した一台。その軌跡を改めて振り返ります。


🎮 発売日と市場展開

・日本:2006年11月11日

・北米:2006年11月17日

・欧州:2007年3月23日

当時としては高価な価格設定(日本では初期型が6万円超)ながら、次世代機らしい性能と機能で大きな注目を集めました。


🧠 PS3がもたらした主な革新

🔹 Blu-ray対応で大容量ゲームが可能に

PS3は初のBlu-ray Disc搭載ゲーム機。これにより、従来のDVDの数倍もの容量を活かした、壮大な世界観や重厚な物語が展開可能に。

🔹 XMB(クロスメディアバー)搭載

ゲーム、音楽、動画、ネット接続など、多機能なメディアハブとしての側面を持ち、ユーザーインターフェースが大きく進化しました。

🔹 HDMI・3D対応で映像体験も革新

HDMI端子による1080p出力対応に加え、一部のタイトルでは3D立体視にも対応。当時のテレビ環境と連動して、新しい遊び方を提案しました。


🎮 PlayStation 3 モデルの進化

🧱 初代モデル(2006年発売)

・厚くて重いクラシックデザイン

・一部モデルはPS2互換あり

・高級感のあるピアノブラック

・HDD:20GB / 60GB / 80GB

・特徴:Blu-ray対応、XMB UI、HDMI出力など先進機能が満載

🪶 薄型モデル(2009年発売)

・軽量&省電力化

・見た目がシンプルに変更

・ロゴが浮き出し→プリントに

・HDD:120GB / 160GB / 250GB / 320GB

・特徴:静音性アップ、価格も抑えめで人気モデルに

🧳 新型モデル(2012年発売)

・さらに小型・軽量化された最終モデル

・ディスクスロット → スライド式カバーに変更

・ストレージ:12GB(フラッシュ)〜500GB(HDD)

・特徴:コスト重視、設置しやすいサイズ感が魅力

📊 ざっくり比較表

モデル 特徴 ストレージ
初代 PS2互換・重厚ボディ 20〜80GB

薄型

軽量・静音・省電力 120〜320GB
新型 最軽量・スライド式カバー 12〜500GB

🔚 ひとことメモ

PS3は世代ごとに「省エネ・軽量化」を重視して進化。
初代は高級志向、後継モデルは実用性に特化しています。


🕹️ コントローラーの進化

・SIXAXIS(2006):初期モデル。Bluetooth接続+モーションセンサー搭載。

・DUALSHOCK 3(2008):振動機能を復活・統合し、PS3の標準コントローラーに。

・PlayStation Move(2010):モーションセンサーとカメラ連動による体感ゲーム体験を実現。


🌐 デジタル時代を加速させたPS3のオンラインサービス

📡 PlayStation Network(PSN)

・無料でオンライン対戦やチャットが可能

・PSNアカウントでトロフィーやフレンド機能を活用

🛍️ PlayStation Store(2008年)

・ゲームや映像コンテンツをデジタルで即購入&ダウンロード

・PSPとも連携し、PlayStation初のクロスデバイス体験を提供

💳 PlayStation Plus(2010年)

・サブスクリプション型の有料会員サービスがスタート

・フリープレイ・クラウドセーブ・ディスカウントなどを提供

🏠 PlayStation Home(2008年〜)

・アバターで集う仮想空間型SNSサービス

・ミニゲームやイベント、企業とのコラボが人気に


💿PS3の名作ソフトたち:進化と挑戦の物語

PS3時代は、技術の進化と共に、物語性や表現力に優れた数々の名作が誕生しました。

🎬アンチャーテッド エル・ドラドの秘宝(2007)
 “映画のようなゲーム”の先駆け。躍動感あふれる冒険が、プレイヤーを魅了。

🕶METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS(2008)
 スネーク、最後の任務へ。シリーズの謎が集約された感動の完結編。

🗡Demon's Souls(2009)
 “死にゲー”ブームの火付け役。緊張感と達成感が病みつきに。

ファイナルファンタジーXIII(2009)
 ハイクオリティな映像と独自のバトルシステムで賛否両論を巻き起こした話題作。

👫テイルズ オブ エクシリア(2011)
 ダブル主人公制を導入。絆と信念の物語が心を打つ“揺るぎなきRPG”。

🏴☠️ワンピース 海賊無双(2012)
 あの『無双』が『ワンピース』と融合!ファン歓喜のド派手アクション。

🌬風ノ旅ビト(2012)
 言葉のない旅が、感情を揺さぶる。芸術性とゲーム性が融合した名作。

🧟The Last of Us(2013)
 愛と喪失の物語。文明崩壊後の世界で育まれる絆に、多くのプレイヤーが涙した。

🚓グランド・セフト・オートV(2013)
 3人の主人公が織りなす、リアルな犯罪ドラマ。広大な都市“ロスサントス”を自由に生きろ。

このように、PS3世代はゲームが「遊び」から「体験」へと進化した時代でした。


📊 販売台数と影響

・全世界累計販売台数:8,700万台以上

・ゲーム体験だけでなく、動画配信・音楽ストリーミング・SNS機能まで搭載

・「すべてが可能に」というキャッチコピーの通り、家庭内エンタメの中核機へと進化しました。


🎉 まとめ:PS3は“現代のゲーム”の原型を作った

グラフィック、物語性、オンライン機能、ダウンロード販売、サブスクリプション――
今では当たり前となった要素の多くは、PS3で初めて本格的に確立されました。

PlayStationの30年史の中で、PS3は“革新”と“挑戦”を象徴する存在だったと言えるでしょう。

■『PlayStationヒストリー』記事

初代PlayStation

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